Site・・・gunma maebashi

Archtectural design…llemo design studio,masashijimbo
Construction・・・株式会社hosen
Graphic design・・・yoshiki terasawa
Creative…
BIOTA,woods mart,Green Neighbors,内田植木,
wood in wood,gambitあしか図案,nude works,ひの芽

year・・・2023

前橋市が掲げるビジョン「めぶく」を手がかりに考えたプロジェクト。
様々なめぶきが出始めた前橋でこの場所が持つ魅力や、ルルルが目指すこれからのめぶきとは何か設計者なりに考えた。
私たちはめぶくのために必要なこととして「コミュニケーション」をあげた。抽象的でもある「コミュニケーション」という事象を「エネルギー交換」と定義し、ここの場所性や空間づくりを進めていった。
「ビールを地域の燃料に」というキャッチコピーにもつなげている。
健康で循環的なエネルギー交換の場所を目指している。
通常の建築的な仕上げは素材を張ったり、塗ったりすることが一般的だが、ここでは、人のエネルギーを建築の仕上げとしている。
例えば、壊したり、削ったり、磨いたり、叩いたりする行為≒人のエネルギーがのったテクスチャーを仕上げとしている。
職人やDIYによる、作為的でなく再現性のないオリジナルな仕上がりとなっている。
塗料や、素材、空間に加えるものに対しては微生物をメタファーとした文脈を持たせたものとしている。土壌や植物は生物受容性が高く、多様な微生物が滞在する。藍染は微生物による産物的な塗料として使っている。ビールも発酵による産物である。
握手や抱擁もミクロの視点では人と人との間で固有の微生物が交換されている。まさにエネルギー交換が事象としておこなわれる。
植栽は既存のコンクリートを壊し、都市の表層を一部土壌に戻している。植物はフードスケープの考え方をベースにビールや料理にそえることができたり、空間に香りをもたらすものを選定している。人の五感に直接作用する建築の要素を拡張している。土壌は赤城山に属する生物多様性の高い土を持ってきている。都市と建築と人がミクロの視点でも関係を少しだけ強まればと思う。
微生物や植栽の専門家などに知見を聞きながら、表層的でない建築を目指した。様々な人の協力のもと本プロジェクトは成立している。
この場所から新たな「めぶき」が生まれ、まちの循環を加速させることを願っている。
 

After

Before